ABOUT

● 浅草の型染め工房「本品堂(ポンピン堂)」公式オンラインストア ● 「日本の伝統文様」を専門領域とするデザイナー・大野耕作が、江戸型染め屋「更銈」の当代である妻・工藤資子の型染めを軸に、日本全国の作り手とともに様々な製品をデザイン/制作している。 本品堂のキーワードは、「文様の世界観」。
使い手の暮らしに寄り添い、
想いの拠り所となるような、ものづくりを東京・浅草の工房から発信しつづけています。 ● 代表:大野の想い ● 僕は日本の伝統文化について、何も知らずに育った。25歳の時、妻の家業である型染め屋「更銈=さらけい」の型紙を見て、大きな衝撃を受けた。
 「こんな凄いものが、自分の足元にあったのか」
この時受けた感動が、僕がポンピン堂を始め、今も続けている理由だ。世界的に見ても稀有な表現の豊かさをもつ「日本の伝統文様」。この装飾的表現を切り口として、それを生み出した背景=日本古来の文化の魅力・面白さを伝えることが、ポンピン堂が目指していることだ。 ● 工芸の身体性 ● ー手仕事の意味とはー あらゆる物が高精度のデジタルデータとして処理される時代に、手仕事はどんな意味を持だろうか。これは僕たち手仕事に関わる人々にとって、とても大きな問題だ。機械が存在しない昔から、多くの職人たちはより完成度の高いモノを目指して、創意と工夫と研鑽を重ねてきた。長い歴史の中で目指してきた「神のごとき技」は、機械加工とコンピューターの発展により、近年いとも簡単に実現できるようになってしまった。熟練の職人の技術と経験でしか実現できなかった仕上がりが、安価に、そして驚くほど短時間で量産できるようになった。かつて「名工」と呼ばれ、賞賛されてきた手技は、機械の前にもはや価値を失ってしまったのだろうか? 作り手自身が、言葉に出来ないような微妙な加減や変化を重ねてモノは作られる。使い手は、目で見て、手で触れて、時に素材の音を聴き、五感でモノを「体感」する。極論すれば、工芸とは本質的にはモノを媒介とした身体性のコミニュケーションだ。美術作品も工芸品も、オリジナルの作品をどれほど高解像度でスキャンしたとしても、全ての要素を数値化することはできない。でも、その数値化されない「何か」を感じ、心震わせる事こそが、美の原点であり、ヒトの暮らしを豊かにする体験ではないだろうか。
 僕はそうした、手仕事の数値化できない魅力に惹かれて、ものづくりを続けてきた。これからも時代は変わり、モノや仕事の意味も変化してゆくだろう。 変わるものと、変わらないもの。変わるべき事と、変えてはいけないこと。これからも、常に問いを含みつつ、仕事を続けていこう。人の手が生み出す仕事が、使い手の暮らしを豊かに彩り続ける限り。